海外法人からソフトウェアを仕入れた場合の源泉徴収(水曜勉強会)
投稿日:
今日は私が講師でした。主に債務免除に伴う給与認定と債務免除益の課税特例に関する広島高裁の例、役員退職金に関する最近の裁判事例について確認しました
また、今回は海外法人からソフトウェアを仕入れた場合の源泉徴収(←著作権使用料認定)についても確認したので少し解説します。

ソフトウェアですが、パソコンに一定の仕事を行わせるプログラムとなり、著作権の対象となります。従い、ソフト開発者からソフトウェアのCDROMを購入した場合ですが、何となく著作権の使用料には該当しないような感じを受けますね。”著作権”ではなく、”著作複製物”を購入しているから、著作権の使用には該当しないことになります。海外のソフト開発者から著作複製物を購入して、それをそのまま他に販売する行為も、その購入行為は、著作権の使用には該当しないため、源泉徴収の対象とはなりません。
では、CDROMを仕入れるのではなくて、ソフトウェア開発者から、パスワードの付与を受けてソフトウェアをダウンロードさせる場合はどうでしょうか?海外ソフト開発者からからパスワードの付与を受け、そのパスワードを顧客に売却し利益を得るような取引もよく見受けられます。そのような場合ですが、やはりパスワードの付与を受けたことにより海外ソフト開発者に支払う対価は著作権の使用料にはならないため、源泉徴収の対象とはなりません。
OECDモデル租税条訳2008年版 第12条に関するコメンタリー14.4では、”ソフトウェア流通販売業者に、ソフトウェア複製物を販売する権利が付与されることがあるが、この場合には、その流通業者は、ソフトウェアの複製物の取得に対してのみ支払いを行い、著作権の利用に対して支払いを行っているのではない” ”その複製物が、有形媒体で引き渡されるか、電子的に引き渡されるかは問わない”と規定されてます。
関連記事
-
-
OECDのブラックリストに載ってしまったトリニダード・トバゴ
2017年7月に行われたG20首脳会議で、タックスヘイブン(租税回避地)に関する …
-
-
消費税の課税事業者となるには
消費税の免税事業者が、消費税の課税売上よりも課税仕入が多くなることにより消費税の …
-
-
アップル子会社「iTunes」120億円追徴(新聞報道を解説)
日本法人が、ソフトウェアの使用料を海外の法人に支払った場合には、そ …
-
-
所得税確定申告(転居に伴う手続き改正)
個人の住所を変更した場合ですが、2023年1月以降は異動届を提出せず、所得税の確 …
-
-
申告書を郵送で提出する場合の注意
申告書を税務署の窓口に持参することができない場合、又は電子申告ができない場合には …
-
-
中小企業者と中小法人等 中小企業者の定義改正①(水曜勉強会)
今日の勉強会の講師は岩里さん、30万円未満の固定資産の一括償却や、所得拡大促進税 …
-
-
INAA Group ミーティング
アルテスタ税理士法人は、国際的会計事務所グループ INAA Groupの日本代表 …
-
-
税務署はどのようにRSUの申告漏れを把握するのか?
外資系企業に勤務している方が、ボーナスの一環として外国親会社からRSUという報酬 …
- PREV
- 申告書を郵送で提出する場合の注意
- NEXT
- 帳簿書類の電子帳簿は本当に有利なのか?(水曜勉強会)
