架空取引による脱税のからくり(新聞報道を解説)
投稿日:
日本経済新聞のニュースによると、都内の不動産仲介業者X社が、不動産仲介大手の三井不動産リアルティの元部長に対して現金数千万円を裏から渡していたとの事実が判明しました。今は物件不足ですので、三井不動産リアルティの元部長が、同社が代理している有料物件を、X社の顧客に紹介していたのでしょう。X社は購入者から仲介手数料をもらえた謝礼として、元部長に謝礼として金銭を支払うことになるのですが、元部長が課税されてしまうので、その事実がわからないように、X社は現金を元部長に手渡すことになります。
現金手渡しとなると、X社の経費になりません。そこでX社は恐らく取引先にX社あての架空の請求をさせ、その取引先に資金を引き出させることになります。その金額2年間で約2億円。
こういう取引はたいていの場合、取引先や三井不動産リアルティへの税務調査や内部通告で間接的に判明していきます。

関連記事
-
-
組織再編成の行為計算否認(包括的租税回避防止規定)を巡る事件で国勝訴(水曜勉強会)
今日の勉強会の講師は中川さん。2019年6月27日に東京地裁で行われた、組織再編 …
-
-
非居住者の申告(準確定申告) 提出期限の盲点
非居住者には、①日本に1年以内の居所を有する個人と、②居所を有しない個人”がいま …
-
-
サラリーマンの副業収入に関する申告義務(水曜勉強会)
今日の勉強会の講師は中野さん。サラリーマンの副業時の確定申告義務について解説して …
-
-
アップル子会社「iTunes」120億円追徴(新聞報道を解説)
日本法人が、ソフトウェアの使用料を海外の法人に支払った場合には、そ …
-
-
商品販売を代行する個人に対して支払う報酬(外交員報酬)への源泉徴収
継続的に会社からの委託を引き受けて、その会社の商品を販売している個人を、税務上外 …
-
-
租税条約の届出書のe-tax提出
例えば、租税条約に関する届出書ですが、E-taxソフトでカバーされていないため、 …
-
-
税務署へのタレコミ
あまり気分の良い話しではないですが、 国税庁では、課税漏れに関する“タレコミ情 …
-
-
非居住者であってもインターネット関連業者は日本で消費税納税 (水曜勉強会)
水曜勉強会、今日の講師は中野さんです。消費税法改正により、平成27年10月1日以 …
