架空取引による脱税のからくり(新聞報道を解説)
投稿日:
日本経済新聞のニュースによると、都内の不動産仲介業者X社が、不動産仲介大手の三井不動産リアルティの元部長に対して現金数千万円を裏から渡していたとの事実が判明しました。今は物件不足ですので、三井不動産リアルティの元部長が、同社が代理している有料物件を、X社の顧客に紹介していたのでしょう。X社は購入者から仲介手数料をもらえた謝礼として、元部長に謝礼として金銭を支払うことになるのですが、元部長が課税されてしまうので、その事実がわからないように、X社は現金を元部長に手渡すことになります。
現金手渡しとなると、X社の経費になりません。そこでX社は恐らく取引先にX社あての架空の請求をさせ、その取引先に資金を引き出させることになります。その金額2年間で約2億円。
こういう取引はたいていの場合、取引先や三井不動産リアルティへの税務調査や内部通告で間接的に判明していきます。

関連記事
-
-
Kabusshiki Kaisha = KK (type of business entity)
■Outline and establishment Kabushiki Kai …
-
-
役員への経済的利益も、定時総会で変更しなければ税務上損金にならないのか?
役員に対する給与の改定時期は、原則年1回、3か月以内の通常改定で、改定後は次の1 …
-
-
タックスヘイブン対策税制の適用を除外させるための要件
シンガポール、香港、さらには2013~2015年に限ってタイ等の軽課税国に子会社 …
-
-
税務上の「中小法人等」と「中小企業者等」の違い
中小企業に対する税制上の優遇措置は、「中小法人等」に適用されるものと、「中小企業 …
-
-
持ち株比率と株主の権利
会社に他の投資家から資本参加してもらう場合、その投資家に何%保有されると、どのよ …
-
-
オープンイノベーション税制(水曜勉強会)
今日の勉強会の講師は中川さん。2019年12月12日に決定した与党税制改正大綱の …
-
-
非上場株式の低額/高額譲渡①(水曜勉強会)
今日の勉強会の講師は中川さん。例えば自社株を譲渡した場合ですが、その株価が時価よ …
-
-
INAAミーティング(イタリア)
国際会計事務所グループ、INAA(http://www.inaa.org/)の国 …
