架空取引による脱税のからくり(新聞報道を解説)
投稿日:
日本経済新聞のニュースによると、都内の不動産仲介業者X社が、不動産仲介大手の三井不動産リアルティの元部長に対して現金数千万円を裏から渡していたとの事実が判明しました。今は物件不足ですので、三井不動産リアルティの元部長が、同社が代理している有料物件を、X社の顧客に紹介していたのでしょう。X社は購入者から仲介手数料をもらえた謝礼として、元部長に謝礼として金銭を支払うことになるのですが、元部長が課税されてしまうので、その事実がわからないように、X社は現金を元部長に手渡すことになります。
現金手渡しとなると、X社の経費になりません。そこでX社は恐らく取引先にX社あての架空の請求をさせ、その取引先に資金を引き出させることになります。その金額2年間で約2億円。
こういう取引はたいていの場合、取引先や三井不動産リアルティへの税務調査や内部通告で間接的に判明していきます。

関連記事
-
-
令和3年度の税制改正(水曜勉強会)
今日の勉強会の講師は山本さん。令和3年度の税制改正の方向性について解説してもらい …
-
-
ランチ会
従業員の交流を図るために、2-3ヵ月おきに、ランチ会やってます。今日は焼肉!
-
-
役員報酬の定額支給 未払計上は認められるか?(水曜勉強会)
今日の勉強会の講師は榊原さん。今日もリモートでの勉強会開催となりました。今日のト …
-
-
法律改正 日本居住の代表者がいなくても法人登記可能に
法務省、外資系の登記規制を年内に廃止-日本居住の代表者がいなくても法人登記可能に …
-
-
インドのシリコンバレー ~バンガロール~
今日は3人で、JETROと、クライアントでインターネットセキュリティーサービスを …
-
-
PE認定 (新聞報道を解説)
昨日の勉強会で、PE認定に関する判決がトピックになりました。米国居住者が、米国で …
-
-
新入社員歓迎会
今年も新卒社員を迎えることができました。ささやかですが、東京オフィスの社員で歓迎 …
-
-
Representative Office (type of business entity)
Foreign companies looking to expand into …